どうしてEFTには嫌な記憶、怖い記憶に伴う気持ちをこんなにすぐに穏やかにする効果があるのですか?といった質問をいただくことがよくあります。
実のところ、まだ本当の理由はわかっていません。でも、今年出版された『生きる力をとりもどす EFTメソッド 悩んだら、タッピング』のP.60を簡単にまとめると、海外では研究チームによる交通事故後の極度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えた人々を対象とする研究や、恐怖心や怒り、罪悪感などの感情を対象とした実験などが行われていて、いずれの事例でも、タッピングには即効性・持続的効果がみられることが証明されている、とのことです。これからもどんどん研究が進んで、色々なことが分かってくることでしょう。
これまでEFTを行ってきた私の印象では、従来の、話をするだけのトークセラピーでは、認知や思考に変化を起こさせるために、認知や思考という同じ脳の部分を使ってどうにかしようとするために、どうしても限界があったように思います。
例えば、「もうあのことは考えたくない!」と思っていても、そう思えば思うほど余計に考えてしまう・・・。思考を思考で打ち消そうとするのは難しいものですよね。
でも例えば、考え込んでいる時って、名前を呼ばれても聞こえないくらい集中していたりすることがありますが、そういうときでも、肩をポンポンとされると、ハッと気が付く。タッピングという、体から脳に直接行く信号を使うことで、思考とは全然別のルートからアプローチができてしまうのではないだろうか?それがこれほどの即効性がある理由の一つなのではないだろうか?私はそんな風に感じています。
でももちろん理由はこれひとつだけではなく、まだまだ色んな要素が組み合わさっているような感じですので、あれこれ考えているととってもワクワクしてきます!
でも実を言うと、私は最初EFTのことを知った時、「話がうますぎる。何か怪しい宗教なのでは?」と、かなーり疑っていました。
でもまず自分で徹底的に試してみて、そして色んな方に協力していただいて実験台になってもらい、その安全性と効果を実感しました。さらに、看護師の方など多くの医療従事者の方にご協力いただき、研究もさせていただき、多くのクライエントさんの色んな悩みに対しても、素晴らしい効果を目の当りにしてきました。
ですから、とにかく少なくとも「宗教ではない」ということは、自信を持って断言できますので、その点だけはどうぞご安心を(笑)
写真は、以前訪ねた北海道の空です。EFTを上手に使えば、こんな風にすっきりした青空のような気持ちを手に入れることもできるかも?